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2024/12/01

Elinが公開されましたね。

先月からSteamにて、Elonaよりもちょっとだけ過去のノースティリスで冒険と開拓を楽しむローグライクRPG「Elin」がアーリーアクセス開始しております。 *わぁおー*
軽々しく万人向けなどとは言いませんが、気がつけば毎日遊んでしまう魅力が既に詰まっております。これから益々増えていくことでしょう。
興味を持たれましたら、ひとつ手に取ってみてください。

ゲーム内でもクレジットに載っておりますしインタビュー等でnoa氏が言及されているので既に知っている方も多かろうと思いますが、縁あって私もグラフィック制作に参加させて頂いております。

不思議なものです。私の手元で確認できるElona関連のデータで最古の日付が2011年ですから、安定版はもちろん開発版も出て既に時間は経っており、公式フォーラムの素材投稿も受け付けてはいるもののゲームに反映される事は無いと確定している時期からElonaを遊び始めたわけです。いやはや時間が溶ける溶ける。
当時も様々なバリアントが興盛しており、匿名掲示板の各スレッドで日夜ワイワイと賑わったり荒れたりしているのを眺めておりました。SNSはTwitterが盛んになり、私自身は雑多なつぶやきの中で時おりElonaに触れながら、少しずつ同好の士と繋がっていきました。そうしている内に差し替えドットを打つようになったのです。初ドット絵がElonaです。

ありがたいことに、私の差し替えを好いてくれる方々に恵まれました。それは間違いなく私の自信を育みましたし、彼らの好意を反故にしないためにも「私はドット絵がチョットデキル」と胸を張って言います。怖いけど。
それはそれとして。世界には超絶の作品を生み出すドッターが犇めいています。
あくまで事実として、Elonaの界隈に絞っても私以上の腕前を持つドッターは沢山います。
私の実力が彼らの足元にでも届く日は来るだろうかと、ふと思う日もありますし、彼らがElin開発に関わっていたらどんな世界が広がるだろうかと、夢想する時もあります。

フォロワーの冒険者を差し替えサイズで打った事もありました。あの時はとにかく彼らのElonaに関わるつぶやきやブログ等の情報を読み込み、そのPCがどのような人物なのか、どのような旅を続けているのか、ノースティリスがどのように見えているのか‥‥彼ら一人ひとりが見ている世界に思いを巡らしながらドットを打っていたものです。
Elinでもそれは変わらない作業手順だなぁと、思い返しております。開発者であるnoa氏のオーダーはもちろん、バッカーの皆様の願いを形にする際も、可能な限り情報を読み込んで「こういうものだろうか」と打ち込んでいきます。正解は分かりませんが、相手が喜んでくれたならヨシ! 滑ったらごめんなさい。精進を重ねる次第でございます。


ゲームの描画が3Dに移り始めた頃、2Dドットはもはや消え去るものだろうと思われていました。今でこそドット絵はPixel_Artと称される程にジャンルを確立する事に成功し、精緻なドットによるゲームはElin以外にも数多く生まれ続けています。ですが、当時にそれを予見する事は出来ず、失意のままドット技術を畳んだ先達も多い事は想像に難くありません。

今は、生成AIの登場による激動の時代です。新しい技術は常に摩擦を生じます。技術的な問題、倫理的な問題、いやそもそも問題とは何か? といった混乱。
これは一般論ですが、社会には悪い人もいます。善い人もいます。悪じゃなければ善なのかというと、善くも悪くもある人や、善くも悪くもない人もいます。
私もこうして創作活動に携わる以上、否応なく考えさせられる毎日ですが‥‥

「或いは、人間が描いた絵やドットに価値を見出だせる最後の時代になるかもしれない。そんな時にゲーム開発の末席に加われた事、そしてElin公開を見届けられた事は、とても有り難く報われた思いです。」

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